詩っぽいもの

 黄色いタオルと穴あき雑巾

Photo_2                                            ある家に、タオルと雑巾がいた

タオル達といったらそれはもう、ピカピカでふわふわで。

台所や風呂場なんかで、仕事をしていた。

一方の雑巾達は、真っ黒でぼろぼろ。すっかり固くなって、薄くなっていた。

雑巾達の仕事は、冷たい水の入ったバケツにとびこんで、家中くまなく拭いていた。

タオル達はそんな雑巾たちを、心の中で笑っていた。

(見てごらん、あの真っ黒な体を!)(ゴワゴワね…)

(おやまぁ!穴だらけじゃないか!)

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そんな家の台所には、明るい黄色のタオルがいた。

仕事熱心な最年長のタオルだ。

彼は毎日、外から帰ったこどもの手を拭いたり、床にこぼした牛乳をふき取ったり。

雨の日には床に敷かれて、びしょびしょの足を拭いたこともある

そんな毎日を続け、知らず知らずの間にふわふわの体はやせていった。

2_3  そんなある日、家の奥さんは彼を手に取りこう言った。

「あら、もうこんなにすそがぼろぼろね。ぬって雑巾にしましょう。」

タオルはものすごくショックをうけた。だって、あんなに真っ黒で

ぼろぼろなやつらと同じになってしまうのだもの…。

そんな思いはそっちのけ、ミシンで縫われて雑巾達のいる棚に

しまわれた。

タオルはとても怖かった。雑巾たちがのっそりと目を開ける。

「おや、新入りがやってきた。」「やあ、ほんとだ。」

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「こんにちは、新入り君。なぁに、そんなに怖がることは無い。」

とてもしわがれた声が言った。ぽっかり穴の開いた雑巾だ。

「わからないことは、なんでも聞いてくれ。」

そう言って雑巾は笑った。

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その日から、タオルの仕事が変わった。

雑巾たちは次々に、冷たい水の入ったバケツに飛び込んだ。

タオルは嫌で嫌でたまらなかった。それでも水の中にとびこんで、ブルルっと身震いをした。

穴あきの雑巾がこう言った。

「ようし、まずは窓ガラスをキレイにしよう。」

雑巾たちは、ガラスを拭き始めた。

タオルも一緒になって拭き始めた。するとどうだろう

曇っていた窓ガラスが、ピカピカになっていく。タオルはなんだかうれしくなった。

窓ガラス、戸棚に本棚、床の隅々。

タオルはもう夢中になって拭いた。自分の体が真っ黒になるのも気にならなかった。冷たい水にも次第になれた。雑巾たちとも仲良くなった。

穴あき雑巾はそれからいろいろな事を教えてくれた。

(今までこんなにやりとげた気分になったのは初めてだ)

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あるときタオルは気がついた。

穴あき雑巾も、昔はタオルだったこと。穴あき雑巾はこう言った。

「ワシも君と同じで、雑巾にされてしまうことがショックだった。でも   ね、ずっとふわふわのタオルであるなんて、無理なんだ。ほつれる、ほころびる、固くなる。穴もあくとも。最初はひどくとまどったものさ。でもそこで、ポイっと捨てられるより、ミシンできれいに縫ってもらって、働けるんだ」

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黄色いタオルはそれから、立派な黄色い雑巾になった。            

4 あの、穴あき雑巾はうんと穴が広がって、いなくなって

しまったけれど。

黄色い雑巾は思った。

新しく雑巾として生まれ変わったタオルがきたら…

穴あき雑巾が教えてくれたことを、全部教えてあげるんだ。

                             

 

バイト先で、雑巾見ていたら思いつきました。

全部読んでくれた方長々お疲れさまでした。

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はぁと:矛盾

Photo いつもかみ合わない歯車

ギーギー 音をたてる

矛盾が私を悩ませて 矛盾が私を苦しめる

そして私は成り立っている

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はぁと:閉ざす

Photo 聖域に入ってこないで

領域に足を踏み入れないで

 この場所に居たいんだ

安心できる この場所に

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はぁと:へこむ

Photo しおしおに しぼんだ心

ぐったり うなだれた草木

早くお水でうるおって カラカラにかわいて

消えてしまう前に

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はぁと:純粋

Photo_3 何でも映すガラス玉

生まれたばかりの 無知な色

どんな色にでも染まる 濁りも曇りも無い心

時に愚かにさえ見える 愛すべき透明色

           

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